ブラジル滞在日記(Day14~Day30)

Tudo Bem ?? Tudo Bem !!

 

筆不精で、長らく放置してしまいました...

これ以上放置すると、記憶が朧気になってしまうという危機感により

ようやく筆をおろします。

 

Day 14

オフ日。

現地到着時に両替したブラジル紙幣が尽きたので、両替所へ。

これが、また一苦労。

事前の下調べが甘かったため、現地での資金のやりくりを完全にミスりました。

ドルやユーロに比べ、日本通貨の価値は高くありません、

そのため、ゴイアニアみたいな、サンパウロやリオに比べると

主要都市ではない都市での両替は難しいのです...

とはいえ、1レアル=45~46円のレートの中、1レアル=50円の両替所を

見つけられたので、事無きを得ました。

 

因みに、賢い現地通貨の獲得方法としては、

・空港での両替は、最低限に(現地滞在先までの移動費用+α)

・現金を持って行くなら、ユーロかドル

・キャッシュカードの携帯は必須

・現地通貨は、両替所よりATMでの引き下ろしが便利かつ経済的

の4つくらいを守ればいいかと思います。

 

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ココナッツウォター。1つ、3レアル(=150円くらい)

ほぼ水で、ほとんど甘くない。

街では、飲んだ後のココナッツの実がよく転がっている。

今回はしなかったが、飲んだ後に、ココナッツを置いてある店に行けば

中の実を繰り抜いて食べさせてくれるとか。

味がほとんどないので、僕は好きになれませんでしたorz...

ただ、ブラジルは南部が、農業で栄えているらしく

南部の果物はよりおいしいので、もっとココナッツジュースも甘いよと

現地の友達は言っていました...

 

Day 15

勤務日。

サッカーなどのスポーツ指導をメインに据えた教育を行うNGOへ。2回目の訪問。

下の写真は、子どもたちとのドッジボールをしている写真。

サッカーもしたんですが、やはりサッカー王国ブラジル。

5歳くらいの子供から巧みに足でボールを操ります。

 

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海外ではセルフィーと言って、親しまれている自画撮り with 子供たち。

 

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全くの余談ですが、大抵のこっちの若者が使っているAppの紹介。

Instagram、SnapChat、WhatsApp、Spotify

 

この辺から慣れだして、写真もあまり撮らなくなり始めました...

 

Day 16

勤務日。

今週から授業に一週間のテーマが設定されました。

今週のテーマは「Bullying(いじめ)」。

なんともセンシティブなテーマ。

いじめとは何か、なぜいじめは悪なのか、などを子供たちと議論。

どこの国も同じだと思うが、ブラジルでもいじめは深刻な教育問題の一つ。

日本だと、大きく外見に差があることは稀だが、こっちでは

肌の色、目の色、髪の色などみんなまちまち。

余計にいじめが起こる環境なんだと思います。

僕が最後に子供たちにシェアした内容は、

「一人として同じ人間はいない。違いがあるのは普通。だから、その違いに、不安にならなくていいし、他人の自分との違いがあってもそれを受け入れられる寛容な心を持とう」

というメッセージでした。

 

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夜はホストの大学に行き授業へ。

ホストは夜間授業を取っているので、試しに参加。

内容は手話。

ポルトガル語が分からない僕でもためになる実践的授業。

簡単な挨拶と、自己紹介を手話で話せるようになりました。

 

後日談ですが、ここでのスキル習得が活き、訪問した学校にいた耳の聞こえない

学生との会話ができました。

少しでもコミュニケーションが取れることに、満足感を得ました。

コミュニケーションが、如何に人間にとって重要な栄養剤なのか、

身体で感じられました。

 

 

手話に関してですが、世界で何パターンかあるらしく、僕が習得した手話は

北南米あたりでしか通じないそうなので、日本では役立たずです...orz

 

Day 17

Day off、休日。

 

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夜に行ったホットドッグ屋さんで撮った写真 with ホスト(右)、ホストの友人(中央)

固定価格でトッピングをかなりの種類から選択可能。

おいしかったけど、ハンバーガーにはかなわないかなというのが

正直な感想です、安いけど...

 

Day 18

勤務日。

先週には訪問していないNGO。初訪問。

名前はCAMP。

アントレプレナーを育成することをビジョンに据えたNGO

授業内容は昨日と同じ。

昨日よりも年齢は高めだったので、授業中の反応は良かったです。

 

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「いじめ」とは関係のない話で、日本の交通事情に触れられたので

最近日本で気になっている情報の一つである。

ラウンドアバウトという新しい道路形態の話をしました。

ブラジルではラウンドアバウトをたくさん見かけます。

この手法が、日本でも社会実験を終えて、導入されるようです。

 

ラウンドアバウトに関しては、以下の記事が参考になります。

改正道路交通法が9月1日から施行!知っておきたい「環状交差点」の交通方法 – grape -「心」に響く動画メディア

 

ブラジルで乗車者側として死ぬほどラウンドアバウトを体感した身からすると

カーブが多く、バスに乗っていると非常に疲れます。(遠心力のせい

日本で運転者側として、ラウンドアバウトを体感したいものです。

 

夜は、こっちで開催された盆踊りに参加。

なんとも奇妙な感覚。

といのも、日本でも盆踊りに久方参加していないのに、

こっちで参加することになったからです。 

また、地球の裏側という途方もなく遠い場所で、

異国の人が日本文化を楽しんでくれているのを知れたことは感激でした。

 

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兎に角、ブラジル人はダンスが大好き。

炭坑節からJ-POPの少し前の曲に合わせて踊り狂っていました。

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主催は、現地の日本人コミュニティ。

ゴイアニアでは、アジア人では最大の集団らしいが、とはいえ数は少ないらしく

少ないながらも団結力が大きく、現地の日本人は大体繋がっているらしい。

ブラジルではお馴染みの家電量販店Fujiokaという日本人の藤岡さんが

最大のスポンサーで運営されているらしいです。

金土に開催されて3000人くらいの来るらしく、かなり大掛かりなイベントでした。

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左はホットフィラデルフィアというおそらくこっちで発明された揚げた寿司。

中にはクリームチーズとサーモン。

右は餃子です。

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焼きそば。ジェル状の、焼きそばソースらしきものがそばの上に。

やはりオカメのお好みソースが、おいしい焼きそばの必須条件だったらしく

正直全くおいしくなかったです...

入場料30レアル(=1500円くらい、高い)の中に焼きそば代が含まれていたので

食べてみたものの、味はあんまりでした...orz..

 

このイベント前に、Facebookでメッセージを送ってきてくれた日本人コミュニティ

の一人が車で送ってくれて、このイベントを主催している

日本人を数多く紹介してくれたので、世界で奮闘する日本人、日系人を知れて

嬉しかったです。

Facebookで僕がタグ付けされた写真を僕の友達のブラジル人がいいね!を押し

その友人の日系人に察知され、僕とその彼が繋がるというなんとも

現代らしいつながり方でした。Facebookには感謝です!

 

Day 19

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ホストの友達の誕生日会へ。

25歳くらいだったかそのくらいの歳で、家族と親戚と友達を招いて

誕生日をする感じ、日本ではあんまりないかなと思いました。

こっちでは、コンデンスミルク(練乳)を使ったデザートをよく見るんですが

チュロスの中に挿入したりする)、

コンデンスミルクの上にチョコチップを載せただけの極めてシンプルで

超絶甘いお菓子があったんですが、甘党の僕もたじたじの甘さでした。

 

Day 20

日曜だというのに、朝からプロジェクトの週次ミーティング。

ミーティング場所は、メンバーのマンション。

ある程度大きいマンションには必ずプールが付いていて

暑くて、人口密度の小さな国には必需品なのだろうなと痛感。

また、働き過ぎるの好きじゃないけど、最低限の活動ラインが高いのは好感度が高い。責任感の強さが透けて見える。

 

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ミーティング後にパシャリ。

僕が大きな枕を持っているのは、この前のキャンプで間違えて

ホストの枕を持って帰った友達からホストを代わりに受け取ったから。

決して寝ながらミーティングしていた訳ではない。

 

昼は、ホストと一緒に街へでかけ、ホストがミーティングしている間

ショッピングモールで、Bobのサンデーを食べながら、読書。

 

Day 21

オフ日。

夕方にショッピングモールで映画鑑賞。

 

見た映画は以下の通り。

【MARVEL】ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシーとは【映画】(画像) - NAVER まとめ

 

日本ではまだ公開されていないみたい。

3Dなのに、月曜は映画が安く見られるらしく、たったの5レアル(約250円)

音声は英語、字幕ポルトガル語で鑑賞。

SF ✕ アクション ✕ コメディといった映画で、アメリカ人が好きそうな映画。

あんまり好きなタイプの映画じゃないですが、楽しめました。

海外で映画を見るのは二回目。

一回目は韓国で、アリエッティー。

韓国で見た時もそうでしたが、海外で映画を見ると

なんで日本はあんなに映画代が高いのかと考え込んでしまいます。

またの機会に調べます...

 

Day 22

勤務日。

今週のテーマは、「Friendship (友情)」。

先週の反省を活かし、質問を投げかけるだけでなく、授業の合間に

ゲーム的な要素を入れて、集中力を維持することに成功。

しかし、なぜかゲームが盛り上がり、サブ的な位置づけのゲームがメインに...orz

聞き手の関心を集め、集中力を高めながら、授業の目的を達成する、

単純なようで非常に難しい作業です...

 

Day 23

勤務日。

金曜日に予定されているインターナショナルパーティの準備。

各国の料理と各国のポップを作って、参加者に各国の良さを伝える

イベントの準備です。

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⇧作成している様子。

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⇧僕が作成したもの①

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⇧僕が作成したもの②

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準備終了後はプロジェクトメンバー皆でカフェへ。

ブラジルで初のカフェ。

スタバはまだゴイアニアには進出していないらしく、チェーン店はあまりない様子。

上の写真が飲んだ飲み物。

コーヒーシェイクみたいな飲み物。甘かった。

果実ジュースにさえ、どばどば砂糖を入れるくらいなので

コーヒーにもどばどばと砂糖を。

ブラジルは、間違いなく甘党な国民が多いです...

 

Day 24

オフ日。

 

3日程働いては、デイオフというなんとも快適な労働時間の構成。

しかし、ゴイアニア、遊ぶといえばショッピングモールくらいしかないので

実は毎日なにかしら労働があった方が良かったりする...

 

この日はだらだらと過ごす。

こっちに来てなぜか漫画に目覚め、暇を見つけては漫画を読んでいる。

惡の華、インベストメントを全巻読み切り、

キングダムと聖☆おにいさんを読み進めているところ。

海外にいると、余計に感じるKindle便利さ。

漫画もいいもんだなと、また自分の価値観を再構築できて

良かったなと思う一日でした。

 

夜は、モロッコから来たインターン生の送別会。

バーで行ったんですが、そこのバーにゴイアニア出身で

よくこっちのテレビなどにも顔を出す歌手がたまたまいまして、

生歌を聞くことが出来ました(ラッキー

 

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一番右の赤髪の女性が歌手です。

名前は忘れましたが、アワードなども受賞しているらしい実力派の歌手で

聞き応えのある声でした。

 

Day 25

勤務日。

インターナショナルパーティ当日。

昼から集まり、会場のレイアウトをしたり、各国の料理を作ったりと忙しい一日。

 

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⇧多国籍なインターン生と厨房で料理

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⇧僕の作った焼きそば30人前。

中華麺が調達できずに、なぜかマカロンで作成。

焼きそばソースは手に入ったためそれ+醤油で味付け。

少なくとも、盆踊りの時に焼きそばを超える味の料理を完成できました。

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⇧日本ブースで参加者と写真撮影。

お陰様で焼きそばは完食してもらえました。

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イベント後にインターン生みんなで写真。本当に多国籍でした。

 

Day 26

休日。

朝からNGOのディレクターと一緒にエコツーリズムファームへ。

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高速に乗って30分程で到着。

釣りができたり、ボートに乗れたり、泳げたり、飛び込めたり。

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本当にのどか。 

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 滝に打たれてました。

 

久々に童心に帰り無邪気に自然と戯れていました。

技術的な世界と、自然的な世界を行ったり来たりすることは、精神の充実には

欠かせないことだと思います。

ディレクターのアレックスと話したトピックである、

なぜ、日本であれほどまでの自殺者が生まれるのか。

その理由を肌で感じられた一日でした。

 

Day 27

休日。

早朝からブラジリアへ。

ブラジリアはゴイアニアと同じゴイアス州に位置するブラジルの首都。

首都の位置づけは、アメリカにおけるワシントンD.C.と同じ。

因みにニューヨークと同じ機能を担うのは、サンパウロといった感じ。

高速バス往復80レアル(=4000円)で、片道3時間の旅。

日帰りで訪問してきました。

 

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都市の側部に並べられる現代建築物。

手前から国立美術館、大聖堂、各省の施設。

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 大聖堂(外)

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 大聖堂(内)

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 都市中心部の丘の上での写真。

丘の下には、EU♡BRAZLIAの文字が、ポルトガル語でI LOVE BRAZILIA。

有名な写真スポットです。

当日は上りませんでしたが、丘の一番上にはテレビ塔が立っており、

そのテレビ塔から撮った写真がよくブラジリアの紹介写真で使われます。

ブラジルが誇る建築家オスカーマイヤーが計画した極めて新しい現代都市です。

 

首都ということで訪問しましたが、行政都市で、国の建物が

広大な土地に、十分な間隔で持って立ち並ぶだけの極めてシンプルであっさりした都市。

観光には一日で十分といった感じでした。

 

写真からも少し伺えますが、路上の赤土のため靴の白色部分が真っ赤かに。

後日ブラジル人の友達から伺った話ですが、白人は特にこの赤色の汚れが

目立つらしく、白色の肌が赤く染まるとかなんとか。  

Day 28

休日。

ファーム、ブラジリアと割とハードな休日の過ごし方をしたので

この休日は、ゆるやかな休日を過ごす。

十分な睡眠を取り、午後は一人で再度両替に。

連日の円安効果で、レートが更に悪化していました。

渡航後に、円安が続いているので、もともと高い物価に相まって

為替効果も重なり、資金的にかなり苦労したのはいい思い出です。

 

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写真は昼食。

ステーキを安く食せるレストランが日本に少ないのは寂しい限りです。

ペッパーランチ的なレストランの種類がもっと増えればうれしいのですが...

 

Day 29

勤務日。

残り勤務日もこの日を含めて2日。

今週のテーマはGood Manner。

マナーと言っても、教科書のようにまとまっているものではありません。

何を優先的にマナーとして認識してもらうか。

それが一番の問題でした。

僕が絞った重要なマナーは以下の3つ。

 

・他人への配慮

特に老人や身体障害者

 

・環境への配慮

施設の植え込みにたくさんのお菓子のゴミが捨てられているのを見ました。

僕は教室の中から生徒を出し、その植え込みへ。

これを見てどう思うか。

悪いことだという認識はあるようでした。

認識レベルから行動レベルまでの刺激が必要なんだなと痛感。

 

・授業を受ける姿勢(物理的、精神的)について、アクティブリスニング

授業への集中力が明らかになさすぎることを受けて盛り込みました。

学びを最大化することは、あらゆるところでポジティブなサイクルを生みます。

 

いやー3週目の授業ですが、幼児教育というのは案外難しいものです。

 

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スポーツの授業。

カポエラーというアフリカ発祥の格闘技の授業です。

実践的な格闘技というよりは、型を重要視し、美しい型を披露することを

目的としたダンスのような競技。

基本的な器械体操の能力があれば、誰でも簡単に挑戦することが出来ます。

Day 30

勤務日。 

授業の予定でしたが、新しい機関を開拓したらしく

最後の最後でまた新しい機関を訪問。

日本で言う小学校。

各授業を回り、お決まりの自己紹介。

チェスの授業や自分で絵本を作る授業など日本では考えられない

多様な授業を目撃しました。

 

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チェスの授業にて。

左手の女の子はクラスで一番チェスが強く、新しい先生まで負かすレベル。

市か何かの大会で優勝した経歴もあるとか。

いくら教育水準が低いとはいえ、才能はどこの国にも必ず眠っているものなんだな

と再認識出来ました。

 

訳あって、公開が遅れてしまいました。

というのもホームステイ先のネット環境が不調に...

ということで、途中から研修後の日本での執筆になってしまいました。

人間の記憶というのは本当にあやふやなものですね。

当時感じた貴重な感情や思考が抜け落ちてしまった気が否めませんが

なんとか30日分の記録を完成。

 

次回のブログでは、31日目から42日目までに実施したブラジル旅行に関して

記したいと思います。

 

Tchau :P